地域防災教育研究センターでは8月5日(水) 19:00から東串良町総合センターで「東串良での地震・津波避難を考える-最先端の防災科学と学校や家庭、地域における防災教育のあり方-」と題するシンポジウムを開催しました。
このシンポジウムは、東串良町立柏原小学校を津波災害モデル地域として実施されている文部科学省実践的防災教育総合支援事業の一環として企画され、当日は町内小中学校教員や保護者、地域住民80名ほどの参加者がありました。
(主催:東串良町教育委員会、共催:地域防災教育研究センター)
井村隆介地域連携部門長の講演「東串良での地震・津波避難を考える」では、自身が携わる東串良町内の学校での防災教育事業、東串良町策定の津波防災マップをもとに、地域で想定される津波災害から子どもの命を守るためには学校や家庭ではどのように対策するのか、今一度、町が配付、公開している防災対策情報を確認し、災害は忘れなければ防げるという意識をもってほしいとの提起がなされました。
続いて、浅野地域防災教育研究センター長の司会により、井村地域連携部門長、鹿児島地方気象台地震津波防災官、串良町総務課長、柏原小学校長、鹿児島県教育庁主事などをパネリストとするディスカッションが行われました。各パネリストからの防災関連事業の紹介のあと、会場の参加者からは小中学校と保護者による避難時の子ども引き渡し訓練、学校だけではなく標高の低い地域に住む児童生徒の家庭での防災体制、地域振興会と学校の防災訓練の連携などの事例紹介や質問があり、シンポジウムの趣旨である東串良町での地震・津波防災に対する議論を深めることができました。
【会場の様子】