第19回鹿大防災セミナー(地域防災教育研究センター主催)が2月22日(木)に開催されました。本センターの調査研究部門水害・土砂災害分野責任者 寺本行芳准教授(農水産獣医学域農学系)の開会挨拶に続き、二つの講演が行われました。
平瑞樹先生(農学部農林環境科学科)は、平成28年熊本地震や平成29年九州北部豪雨災害などにおける農地の被害状況を報告するとともに、地盤にすべり面が発生しないように補強材を適切に敷設することで地盤の変位が抑えられ、ブロック擁壁の孕み出しが抑制できることを報告した。
続いて、三田和朗氏(株式会社 ホウセイ・技研 常務執行役員技師長)は、鹿児島県における地すべり発生事例を報告するとともに、発生の仕組みと対策についても講演した。さらに、シラス地帯における斜面崩壊については、白色粘土の存在などに留意すべきことを指摘した。
セミナーには、教職員、学生のほか、鹿児島地方気象台等の学外関係者を含めて18名の参加がありました。
【平瑞樹先生の講演の様子】
【三田和朗氏の講演の様子】

