第25回鹿大防災セミナー(地震火山地域防災センター主催)を11月27日(水)に開催いたしました。本セミナーには、本学の教職員、鹿児島地方気象台など学外の方々を含め、22名の参加がありました。
本センター長の地頭薗隆教授(農学部)の開会挨拶に続き、2つの講演を行ないました。
肥山 浩樹准教授(農学部)は、「島嶼域サトウキビ圃場の消費水量」と題して、島嶼域における干ばつ等の農業災害を克服するために設置されている地下ダムの歴史や仕組み、サトウキビ圃場の消費水量の測定調査などについて報告され、離島農業が抱える課題と対策を考える機会となりました。
続いて、西 隆一郎教授(水産学部)は、「3.11以降の災害支援・災害調査活動の振り返り -東日本大震災・熊本地震・口永良部島噴火・東シナ海油類漂着・硫黄山白濁水流出-」と題して、同氏が行なってきた多く災害対応から得られた教訓を具体的に説明され、災害調査の際は災害支援も並行して行なうことが重要だと指摘されました。
講演後は質疑応答があり、活発な議論・意見が交わされ、教職員や防災関係機関との交流と相互理解、連携につながる場となりました。
肥山 浩樹准教授の講演の様子 西 隆一郎教授の講演の様子