鹿児島大学地域防災教育研究センター(Research and Education Center for Natural Hazards)

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センター1周年企画シンポジウム「地域防災力の向上を考える」を開催

2012-10-11

 10月6日(土)、鹿児島大学稲盛会館にてセンター設立1周年企画シンポジウム「地域防災力の向上を考える」を開催し、一般、教職員、学生などおよそ180名が参加しました。
 はじめに、吉田浩己学長から「報告などをお聞きいただき、防災意識をより高めると同時に、センターと共に地域の防災力向上を考える機会としていただきたい」と挨拶がありました。
 「地域防災と大学の役割」と題した基調講演の中で、講師の下川悦郎理事は、東日本大震災など、頻発する災害は、多様化・複合化・広域化・長期化などの特徴がみられ、鹿児島県においても桜島をはじめとする火山災害、風水害、地震・津波災害などが今後予想されることを説明し、防災・減災対策として、住民による平時の備えや、情報伝達手段の確保などが重要と指摘しました。また、大学における役割として、防災計画の作成と実行、災害発生時の地域防災支援、地域防災にかかる教育研究推進の3つの柱が説明されました。
 続いて、小林哲夫センター長から、地域防災教育研究センターについて報告が行われ、その後、「南九州の火山活動と防災/小林哲夫 センター長,理工学研究科教授」、「地震・津波災害と防災/浅野敏之 教育部門長,理工学研究科教授」、「近年の土砂災害の特徴と防災/地頭薗隆 調査研究部門長,農学部准教授」、「防災教育の充実に向けて/黒光貴峰 教育学部准教授」と、4名の兼務教員から、火山活動、地震・津波災害、土砂災害、防災教育のそれぞれの分野の報告が行われました。
 休憩を挟み、「地域防災力の向上を考える」と題したパネルディスカッションが行われました。参加者からは、桜島の大噴火の可能性はあるのか、予知はできるのかといった質問や、災害の危険性はあるが住んでいる場所を離れられない個々の事情がある場合の対応、災害時の備蓄のための行政からの財政的支援の現状など、多岐にわたる質問が寄せられ、全ての質問には応えられなかったものの、防災への関心が深まっている現状を把握し、本センターの活動は地域住民と共に考えなければならないことを再認識する有意義な機会となりました。

 報告の様子【報告の様子】

ディスカッションの様子【パネルディスカッションの様子】

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