今回、コロナ禍ではありましたが、令和3年1月24日(日)13時00分~16時30分に、環境省と鹿児島大学地震火山地域防災センターとの共催により、オンラインにて研修会を開催いたしました。講師の先生は、長崎大学の吉田浩二先生、山田裕美子先生、そして、公益財団法人原子力安全研究協会の山口拓允先生に務めていただきました。
吉田先生には「保健活動に必要な放射線の基礎知識について-原子力災害後の自身の経験から-」と題しまして、3.11の原発事故直後から福島県へ赴き、救助活動したこと、そして、福島県立医科大学での教育活動について経験を語っていただき、原子力災害時に保健師に求められる放射線の知識について説明していただきました。また、山口先生からは、「リスクコミュニケーションとは -いかにしてナラティブとサイエンスをつなぐか-」と題しまして、環境省での放射線リスクコミュニケーションに関わる活動を説明していただき、参加者の活動につなげられるように例を示していただきました。そして、また、山田先生からは、福島県富岡町での住民の放射線不安に向き合い、寄り添った保健師活動を導入とし披露していただき、参加者とともに提示の事例ケースへの関り方を議論しました。参加者は6名で、実りのある、明日への活動につなげられるひと時になりました。それだけに、対象の保健師の方々にも参加して欲しかったとの思いが残りますが、今もこの瞬間にも、コロナ禍で懸命に活動していることを考えると、来年は研修の時間が得られたことを祈るばかりです。