第30回鹿大防災セミナー(地震火山地域防災センター主催)を6月8日(火)にオンラインで開催いたしました。本セミナーには、本学の教職員および学生のほか、鹿児島地方気象台など学外の方々を含め、44名の参加がありました。
本センター調査研究推進部門長の寺本行芳准教授(農水産獣医学域農学系)の開会挨拶に続き、2つの講演を行ないました。
日隈利香氏(医歯学域医学系助教)は、「鹿児島市の児童発達支援・放課後等デイサービス施設における災害への取り組みの現状と今後求められるもの」と題して、鹿児島市の児童発達支援・放課後等デイサービス施設における災害への取り組みは現時点では不十分であるため、今後同市が主体となった災害対策に関する取り組みと支援の拡充が望まれることなどを報告しました。
続いて、松井智彰氏(法文教育学域教育学系教授)は、「桜島から噴出する火山灰を構成する斜長石の構造状態に関する研究―火山防災上の意義と今後の課題―」と題して、斜長石などの火山灰構成鉱物の構造状態を従来の火山観測手法によるデータと比較・照合することで、火山活動の監視に新たな視点を提供することなどを報告しました。
講演後は質疑応答があり、活発な議論・意見が交わされ、教職員や学生、防災関係機関との交流と相互理解、連携につながる場となりました。
