第31回鹿大防災セミナー(地震火山地域防災センター主催)を8月31日(火)にオンラインで開催いたしました。今回、本セミナーには、関東の企業、鹿児島地方気象台、自治体職員、市議会議員など全国からの参加があり、本学の教職員および学生を含めると59名の参加となり、遠隔での開催のメリットがありました。
防災教育推進部門長の松成裕子氏(医歯学域医学系教授)の開会挨拶に続き、講演が行われ、本センターが取り組んできたプロジェクトであるワーキンググループⅡの「生命と暮らしへの影響」の成果の発表が行われました。講演では、「桜島火山版避難所運営ゲーム(HUG)開発について」と題して、開発の経緯から現在の活動状況が報告されました。そして、最終目標の「地域で暮らす住民の火山災害に関する防災リテラシーの向上」に向けて、視覚、感覚でとらえる教材の改善と、普及のためのファシリテーターの必要が説明され、参加者の募集が呼びかけられました。
続いて、本センターの特任研究員の中谷剛氏は、「GISを活用した桜島噴火による降灰を対象とした防災教材の作成」と題して、火山災害の特徴、ハザードとリスクの違い、それの見える化のための教材開発との進化についての報告がされました。
講演後にも、他の災害時への活用についても意見が交わされ、希望が持てる情報提供の場となりました。
なお、「桜島火山版避難所運営ゲーム」に興味のある方、実施してみたい方は、以下までメールにてご連絡をお願いいたします。
◆「桜島火山版避難所運営ゲーム」についての連絡先
Mail matsuy@health.nop.kagoshima-u.ac.jp
講演の様子1 講演の様子2