中之島で津波防災ワークショップ及び出前講座が開催されました


  1. お知らせ
  2. お知らせ
  3. 中之島で津波防災ワークショップ及び出前講座が開催されました

 十島村の有人離島7島すべてで小中学生や住民を対象に防災に関するワークショップや出前講座を開催したいとの十島村からの要望を受け、かねて連携している鹿児島地方気象台の協力を得て、現在、その取り組みを進めているところです。
 3島目となる中之島で開催されたワークショップ等には鹿児島大学地域防災教育研究センターの職員も同行しました。

 7月11日(火)の午前中に、十島村立中之島小中学校にて鹿児島地方気象台の轟日出男要配慮者対策係長の指導のもと、小中学生計9名を対象に「津波防災ワークショップ」を行いました。
 轟係長から各種警報や避難方法など津波に関する基礎知識について説明を受けた後、生徒は3グループに分かれ、リーダー、記録、発表、くじ引きの役割分担を決め、時間の経過に伴う状況の変化が伝えられる中、グループごとに状況に応じた避難方法を自ら考え設定し、その方法と設定理由をグループごとに発表するなど真剣に取り組んでいました。ワークショップでは、高学年が低学年を優しくフォローする姿や、教員も生徒にアドバイスするなど和やかな雰囲気の中で進められました。最後に、「津波や地震が起きた場合、自分たちが率先して大きな声で叫びかけながら避難します」という生徒の感想も印象的でした。

 同日の夜には、中之島コミュニティセンターにて住民向けの社会教育学級出前講座が開催され、約20名の住民が参加し、轟係長から「災害から身を守るために」と題して豪雨、台風、地震、津波の基礎知識や避難方法、キキクルの活用などについて説明があったほか、南海トラフ地震の影響も懸念されることや、災害はいつか起こるもの、自分は大丈夫と思わないで、自分の命や大切な人の命を守るという意識を持つことが大事との話がありました。
 講座が終わった後には、住民から鬼界カルデラの噴火の可能性やスマホでの緊急地震速報の設定方法について質問があり、災害や防災の関心の高さが窺われました。
 また、本センターの田代哲郎特任研究員が鹿児島大学地域防災教育研究センターの取組や今年度に開催予定のシンポジウム・セミナーについて紹介し、住民の参加を呼びかけました。最後に、住民代表の方が中之島の災害記憶を振り返りながら、「皆さんと共に自分の命を守る意識を持つことの大切さを考えるきっかけになった」と締めくくられました。

ワークショップの風景1
ワークショップの風景2
出前講座の風景1
出前講座の風景2

PAGE TOP