地区防災計画づくり(南種子町)に参加しました

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 南種子町平山地区(4集落で構成)において津波を対象とした地区防災計画を策定するため、避難所の適地調査や講演会、図上訓練などが令和5年11月25日(土)から26日(日)にかけて地区公民館長をはじめ地区や集落の役員等の皆さん、小学校教員、町職員、消防団員などが参加して実施されました。

 この計画づくりについては、昨年度、地域防災教育研究センターが行ったニーズ調査を通じて参加要請があったことから、センターの兼務教員である柿沼太郎准教授(理工学域工学系)と事務局の田代が参加しました。

 25日(土)午後には、平山地区の居住状況や、津波が発生した場合に想定している避難所などを視察し、集落との位置関係、その適地性などについて現地にて意見交換を行いました。

 その後、公民館に移り、柿沼准教授が津波について講演を行ったほか、鹿児島大学やセンターの取組の概要について田代から紹介しました。

 講演では、津波が、海底地震のみならず、地すべりや噴火等によっても発生し得ること、また、津波が繰り返しやって来る可能性のあることが、動画を用いて説明されました。そして、それぞれの学校が,防災・減災のために何が必要なのかを考え実行することが大切であることが強調されました。

 26日(日)には図上訓練を行い、津波から緊急避難するための4集落それぞれの避難所や避難路の適地について検討した後、改めて現場確認を行い、今回の一連の作業を終了しました。

 センターからは、①高い場所に避難すること、②川から離れた道や崩壊の恐れのない道を使い避難すること、②要援護者の支援者を決定しておくこと、③実践練習で問題点を整理し計画づくりに反映させることなどを提案しました。

 今年度中の地区防災計画の策定に向けて、これから各集落それぞれに住民による話し合いなどが行われることとなりました。

 今回の訪問を通じて、地区住民のみなさんの防災への思いの強さを実感しました。実戦練習等を通じてより実効的な計画が策定されることを楽しみにしています。

 私たちも、防災だけでなく南種子町の地域文化や自然、地域づくりに向けた問題点などについても把握できた有意義な訪問となりました。

関係者の皆様 ありがとうございました。

避難所(想定)で意見交換
講演
講演(全景)
図上訓練

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