鹿児島地方気象台による大雨防災ワークショップがありました(教育学部)

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 地域防災教育研究センター地域連携部門(兼任)の黒光貴峰准教授(法文教育学域教育学系)が、令和5年11月1日(水)に教育学部にて行われた「住居学概論」の授業に鹿児島地方気象台の轟要配慮者対策係長を招き、教員免許資格取得をめざす学生5名を対象に「大雨防災ワークショップ」を行いました。

 冒頭、轟係長から、今回のワークショップで災害から身を守るための知識を知ってほしいとの話があり、まずはレクチャーとして、鹿児島市で平成5年8月6日に発生した「8・6豪雨災害」による市内の水没やがけ崩れ、浸水した家屋での排水作業の様子などを映像で見ながら、濁った水で冠水した道路や川のように水が早く流れている道路の危険性を学びました。

 また、災害から身を守るためには、①地域の災害リスク(危険度)を知ること、②災害から身を守る知識を持つことが大事として、ハザードマップの活用を促したほか、警戒レベルと避難行動の関係についても説明し、警戒レベル4までの避難を呼びかけていました。

 その後、学生は2グループに分かれて「経験したことがない大雨 その時どうする?」とのテーマでとるべき行動をシミュレートすることとなりました。

 ここでは、自分の居住場所は山の近くか、川の近くか、どんな建物に住んでいるか、家族構成はどうなっているかなどの条件設定を行い、ハザードマップで地域の災害リスクを把握しながら、気象台から段階的に発表される防災気象情報に応じて、どのような行動をとるべきか、どのようなルートで避難所に向かうべきかなどについて真剣に討議していました。

 討論を終えグループごとに、居住条件や家族構成などを踏まえた防災気象情報に応じた行動について発表を行い、備えと早めの行動、避難所に持参する物や避難経路を確認しておくこと、またいつまでが危ないかをスマートフォンで調べることが大事との意見がありました。

 発表を受け、轟係長から①常日頃からハザードマップ等で地域の災害リスクを知っておく、②大雨が降り出したら情報を早めに入手し、それに沿った行動をとる、また、心構えとして①災害はいつか起こるものと思って普段から備える、②自分は大丈夫と思っていると、避難が遅くなるので思わないようにする、③自分の命は自分で守る、大切な人の命も守るという意識を持ち避難する際は家族や近所にも声をかけることが必要との話がありました。

 最後に、黒光先生から、気象台は住民の安心安全のために昼夜を問わない観測と分析、発表という防災面で重要な業務を担っていると紹介した後、ここで学んだことを家族など多くの人に還元してほしいと結び、ワークショップを終了しました。

 センターとしては、今後とも、鹿児島地方気象台と連携し、防災の取組を進めてまいります。

轟係長の紹介
レクチャー
グループ討議
発表

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