地域防災教育研究センターでは、これまで蓄積された研究成果を地域ニーズも踏まえながら地域に還元する活動にも積極的に取り組んでいますが、県下各地の地域防災力の向上にさらに貢献できるよう、直接、自治体を訪問し、センターの概要、取組などを紹介するとともに、地域の抱える課題などを聴取して、地域ニーズに応える、あるいはセンターの活動に反映させることとしています。
このため、センター事務局の田代が今年度(2023年度)4回目の訪問先として日置市役所を訪問し、災害・防災の関係部局である総務課のみなさまと意見交換をさせていただきました。
冒頭、センターからリーフレットや地域で災害・防災に関する活動ができる教員を紹介した冊子、令和4年度事業報告書等を使い、センターの取組方針・実績について説明しました。
また、かねてから連携している鹿児島地方気象台の活動(住民等に対する大雨防災や津波防災のワークショップ開催など)も紹介し、センターや気象台の活用を呼びかけたほか、情報提供として、鹿児島豪雨災害から30年になるのを機に、地域防災の中核である自治体をはじめ住民のみなさまに災害・防災の基本を体系的・網羅的に学んでいただける内容として企画した防災セミナー(5回シリーズで現在2回を終了、20日に第3回目予定)や、12月10日(日)に薩摩川内市、鹿児島地方気象台、日本赤十字社と連携して薩摩川内市にて開催予定の防災シンポジウムについても紹介し、参加のご検討をお願いしました。
その後、①災害・防災に関する地域の現状や課題、②大学の授業を通じて養成している防災士の活用、さらには③センター兼務教職員が自治体等の要請を受けて講師として参加する講演会などについて意見交換を行い、今後のセンターの取組に当たって多くの有意なご意見をいただきました。
職員のみなさまには、お忙しい中に対応いただき、お陰で顔の見える関係も構築でき、今後、円滑なやり取りができるものと思っております。ありがとうございました。
記事を読まれるみなさまも、センターホームページにセミナーやシンポジウムの詳細を掲載しておりますので、ぜひ参加をご検討いただきますよう、お願いいたします。
今後も、引き続き自治体を訪問し、センターの紹介や地域ニーズの把握、意見交換を通じた人的ネットワークの形成などを行ってまいりますので、自治体のみなさまには、どうぞよろしくお願いいたします。