第44回 鹿大防災セミナーを開催しました


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 2024年10月7日、鹿児島大学地域防災教育研究センター主催の第44回鹿大防災セミナー「災害現場で最新技術を活用する」が開催されました。今回のセミナーはオンライン(Zoom)で行われ、178名が参加しました。司会は地域防災教育研究センター長の酒匂一成教授(理工学域工学系)が務め、2つの講演が行われました。

 最初に、本センター調査研究部門の升屋正人教授(情報基盤統括センター)が「災害時の情報通信及び関連機器の整備」と題して講演を行いました。発災から1週間、発災前と1週間以降の復旧復興期に分けて、大規模災害時に情報通信には何が起こり、どう備えるべきかについて述べました。2010年10月に発生した奄美豪雨災害では、情報通信網に大きな被害が発生し、災害情報の収集や通信・連絡、安否確認に支障があったことを、実際の被害状況をもとに説明しました。また、災害時においては衛星通信や特設公衆電話などの代替手段の整備と、これらの手段が迅速かつ確実に使用できるようにするための訓練が必要であると指摘しました。こうした通信手段の事前整備により、被災地との連絡が断たれるリスクを低減し、迅速な対応が可能になるとされました。

升屋教授の講演

 次に、本センター兼務教員の水田敬准教授(理工学域工学系)による講演「超高輝度・省エネ型FGHP(R)ライトによる防災・減災への貢献」が行われました。水田准教授は、より明るく省エネ性能が高いLED照明の開発に関する研究を進めてきました。従来のLED技術では発生する熱が大光量を必要とする場面での使用を制約していましたが、FGHP(R)ライトは独自の熱制御技術を活用することで、少ない電力で広範囲を効率的に照らすことが可能になりました。今後、この技術がさらに広く活用され、夜間の避難経路確保や復旧作業時の視界向上、そして災害時のエネルギー節約に貢献することが期待されました。

水田准教授の講演


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