鹿児島県特別支援学校教頭会で防災対策について研修が行われました

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 令和7年8月1日(金)に鹿児島県特別支援学校教頭会がカクイックス交流センターで開催され、県内の特別支援学校全17校の教頭先生が集まりました。
 同教頭会から鹿児島地方気象台に防災研修に係る講師依頼がありましたが、事前質問において避難所運営等に関する内容があったことから、同気象台と包括連携協定を締結している当センターの兼務教員である日隈利香助教(医歯学域医学系)が研修の一部を担当することとなりました。

 研修では、最初に、鹿児島地方気象台の轟日出男要配慮者対策係長が、「自然災害から身を守るために~情報と行動が命を救う~」のテーマで講義を行いました。
 まず、臨時休校等の判断に活用いただきたい防災気象情報について、「危険な時間帯」の確認方法や、気象台から段階的に発表される防災気象情報の警戒レベルに応じた心構えや避難行動、土砂災害等の危険度分布をスマートフォン等で確認できる「キキクル」の説明がありました。

 次に、落雷から身を守るため「ナウキャスト」等で気象情報を確認することや、津波に備えて「ハザードマップ」により学校周辺の津波の高さ(想定)を確認しておくよう話がありました。 
 まとめとして、①防災気象情報を積極的に活用して、危険な時間帯を把握すること②教育委員会からの通知を待つだけではなく、学校の周囲の状況を考えて、安全な対応を行うこと③危険が迫っている中での下校は避け、また、来校した保護者も一緒に預かることも考えておくことをポイントとして挙げられました。

 次に、日隈助教が、特別支援学校における防災対策について講義を行いました。
 まず、本年3月に能登半島地震被災地の現地調査を行った際、現地の特別支援学校の教頭先生から、教員自身も被災している中、少ない教員で災害後の対応を行うのは正直大変だったことや、児童・教員ともに震災を経験し、防災教育を実施しているが、児童の特性によりどこまで理解しているか判りかねる部分があり、臨機応変な対応が必要との話を伺ったとの話がありました。
 そして、配布資料をもとに、福祉避難所の確保・運営ガイドラインや、障害の特性と災害時に予想される困難、避難及び帰宅困難に対応するための備蓄品について説明があり、非常食の味や食感に慣れておくことが大切なことや、医療的ケア児には非常用電源の確保が必要不可欠であること、災害発生時における不審者対策や性被害防止対策が必要であること等の説明がありました。

 センターとしては、今後とも、鹿児島地方気象台と連携し、防災の取組を進めてまいります。

研修の様子
轟要配慮者対策係長による講義
日隈助教による講義

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