松成 裕子
Matsunari Yuko
医歯学域医学系・教授
専門分野:放射線看護学、災害看護学
所属学会:日本放射線看護学会理事、日本災害看護学会評議員、日本看護研究学会九州・沖縄地方会役員、他
外部委員:九州・沖縄高度実践看護師活動促進協議会理事、鹿児島県原子力安全・避難計画等防災専門委員、鹿児島県原子力災害医療ネットワーク検討委員、鹿児島市防災専門アドバイザリー委員、他
貢献可能な活動
原子力災害におけるリスクコミュニケーションの促進事業
環境省の「放射線に係る健康影響への不安を抱える住民等に対するリスクコミュニケーション」事業を活用して、研修会、セミナー等を企画し、当センターとの共催として実施しています。これは、本県には、原子力発電所が立地していることから、周辺住民の放射線の健康影響に関する不安を軽減するため、医療職、自治体職員、関係機関、関係者に対し、原子力災害時のリスクコミュニケーションの推進を図るために事業を促進しています。
桜島火山災害における避難所運営ゲームの啓発活動
平成 28 年度プロジェクト「大規模火山噴火にレジリエントな地域社会の実現に向けた防災減災の取組み」の「WG Ⅱ 生命と暮らしへの影響」の活動から、有志と共に「桜島が大正噴火規模の噴火を起こすことになれば、人々の生命や暮らしには何が起こるのか」の問いに取り組みました。そして、地域社会で暮らす住民が桜島火山版避難所運営ゲームを体験することで、災害における自助・共助の必要性を理解し、自助力を獲得するための行動を起こすことにつながるとし、教材を開発しました。そして、防災・減災の対策の強化のための活動を継続しています。
土砂災害を中心に災害全般の防災講演
【最近の講演】「自然災害のしくみと防災対策-地震・津波・火山噴火-」、「自然災害のしくみと防災対策-風水害・土砂災害-」、「鹿児島の自然災害と防災」、「風水害に備える~地域で取り組む防災活動のヒント~」、「風水害に備える~土砂災害警戒区域とは~」、「鹿児島の自然と土砂災害」、「火山噴火に伴う土砂災害と対策」、「最近の土砂災害の特徴と防災対策」、「土砂災害の発生メカニズムと防災対策」などを行いました。
原子力災害医療ネットワークの整備、拡大
鹿児島県原子力災害医療ネットワーク検討委員として、有事の際に、効率的かつ適確な医療活動を行うための原子力災害医療体制について、情報提供したり、情報交換したり、地域の現状や課題の把握、さらにマニュアルの改正等の検討に参加して、関連団体の連携強化の支援に努めています。
活動実績例
活動項目 | 対象者 | 場所 | 活動内容 |
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セミナー | 鹿児島県内の保健師 | オンライン | 令和3年度の環境省の「原子力災害影響調査等事業(放射線による健康不安の軽減等に資する人材育成事業及び住民参加型プログラム等の実施並びに放射線による健康不安リスクコミュニケーションに係る拠点の設置等)」として、当センターとの共催で鹿児島県において、保健医療福祉関係者を対象に、「保健師の方を対象とした放射線に関する研修会」を実施した。 |
事業・イベント等 | 市内在住の高校生 | 姶良市消防局 | 姶良市消防局において実施される「こども消防士育成プロジェクト」におけるゲームのファシリテーター研修会を地元の高校生に実施し、メディアの取材を受けた。 |
啓発活動 | 総合防災訓練参加者 | 清水中学校 | 令和3年度第52回桜島火山爆発総合防災訓練時に参加し、広報活動を行った。訓練の内容は、見学、体験型訓練もあり、清水中学校生徒が参加した。市長に事業の内容を説明した。また、ブースを見学してくれた中学生に対し、桜島火山版HUG避難所運営ゲームパイロット版の説明と漫画「桜島とともに生きる」を配布することができた。 |
自治体説明会 | 鹿児島市民 | 公民館等 | 原子力防災訓練に役立つための講話を行った。 |
自治体委員会 | 鹿児島県 | 県内施設 | 原子力安全・避難計画等防災に関する検討を行った。 |
キーワード
原子力災害、桜島火山災害、避難所運営ゲーム、リスクコミュニケーション、放射線看護学