鹿児島大学留学生に対する大雨防災ワークショップがありました


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令和6年5月2日(木)、地域防災教育研究センター地域連携部門(兼任)の黒光貴峰准教授(法文教育学域教育学系)がオムニバス形式で授業担当する共通教育科目「日本事情A(担当分野:防災)」の授業に、鹿児島地方気象台の轟日出男要配慮者対策係長をゲスト講師として招き、「大雨防災ワークショップ」を行いました。ワークショップには留学生16名(国籍:中国・韓国・台湾・ミャンマー)のほか、鹿児島地方気象台の職員3名も参加しました。
 冒頭、轟係長から、鹿児島市で平成5年8月6日に発生した豪雨による市内の水没やがけ崩れの様子をはじめ全国の被災映像の紹介があり、留学生は濁った水や流れのある冠水した道路の危険性を学びました。また、災害から身を守るためには、①地域の災害リスク(危険度)を知ること、②災害から身を守る知識を持つことが大事として、ハザードマップの活用を促したほか、警戒レベルと避難行動の関係についても説明し、レベル4までの避難を呼びかけていました。
 その後、学生は5グループに分かれて「経験したことがない大雨 その時どうする?」とのテーマでとるべき行動をシミュレートすることとなりました。
 ここでは、グループごとに自分の居住場所は山の近くか、川の近くか、どんな建物に住んでいるか、家族構成はどうなっているかなどの条件設定を行い、ハザードマップで地域の災害リスクを把握しながら、気象台から段階的に発表される防災気象情報に応じて、どのような行動をとるべきか、どのようなルートで避難所に向かうべきかなどについて真剣に討議していました。 
 討論を終え、居住条件や家族構成などを踏まえた防災気象情報に応じた行動についてグループごとに発表を行い、そこでは、備えと早めの行動、また避難所に持参する物や避難経路を確認しておくことが大事との意見が出ていました。
 発表を受け、轟係長から、危険な場所を避けて避難するなどよく検討されていたとの評価があった後、①常日頃からハザードマップ等で地域の災害リスクを知っておくこと、②市の避難情報や、気象台の情報等で危険と判断した場合は早めに避難することが大事と話し、キキクルの活用を呼びかけていました。
 最後に、黒光先生から、真剣に検討していたことを評価する発言に続けて、①これから、大雨に遭遇した場合には本日の学びを思い出してほしい、また周囲の人に学んだことを伝えてほしい、②困ったことがあったら相談してほしいと結び、ワークショップを終了しました。
 センターとしては、今後とも、鹿児島地方気象台と連携し、防災の取組を進めてまいります。

WSの趣旨説明
被害映像の視聴
グループワークの流れ説明
討議の模様

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