木村至伸 - 各教員の防災活動


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木村 至伸

Yukinobu Kimura

理工学域工学系・教授
専門分野:構造工学、耐震工学
所属学会:土木学会、地盤工学会、九州橋梁・構造工学研究会
外部委員:国土交通省九州地方整備局総合評価技術委員会、鹿児島市事業評価監視委員会、鹿児島市廃棄物処理施設の設置に関する専門家会議、建設事業イメージアップ連絡協議会


貢献可能な活動

桜島の大正大噴火においては噴火8時間後にM7.1の地震が発生しており、鹿児島市街地側にも大きな被害をもたらしました。そのため、降灰荷重と地震による影響を把握することは火山防災における重要な課題です。ここでは、桜島の大規模噴火時に想定される降灰荷重と地震による複合災害が建築・社会インフラに及ぼす影響について数値シュミレーションによる検討を行っています。

橋梁の維持管理においては予防保全型のメンテナンスサイクルが多く採用されているが、この予防保全の管理水準には耐震性が考慮されていません。そのため、構造物の劣化に伴って、初期の想定を超える損傷を受ける可能性が懸念されます。ここでは、構造物の経年劣化が損傷評価に与える影響を外部環境別に推定し、耐震性能の観点から修繕時期の予測を行うことで、耐震性を考慮した予防保全型の維持管理シナリオを検討しています。

巨大地震が発生した場合には、その震源周辺で地震活動が活発になり、最初の大地震と同等もしくはそれ以上の規模の地震が発生する可能性があります。これらの地震活動は地震被害の拡大やその後の復旧作業に大きな影響を及ぼす可能性があります。ここでは、一連の地震活動を受けた構造物に対する累積的な損傷評価について検討を行っています。

地震動の震動特性は、震源特性、伝播経路特性、対象地点における地盤の震動特性に依存することが知られており、地盤の震動特性を明らかにすることは耐震設計や地震の被害予測を行う上で極めて重要となります。ここでは、任意地点の常時微動観測を実施し、この観測波形から常備微動H/Vスペクトル比を算出することで地盤の震動特性を把握する検討を行っています。

活動実績例

活動項目 対象者 場所 活動内容
委員会等 行政担当者 鹿児島市役所 鹿児島市廃棄物処理施設の設置に関する専門家会議において、設置施設への廃棄物搬入などに伴って生じると考えられる周辺地域の環境保全(騒音・振動対策)について、技術的アドバイスを行った。
委員会等 行政担当者 鹿児島市役所 鹿児島市事業評価監視委員会において、鹿児島市が事業主体となって実施している国庫補助事業等について、公共事業の効率性およびその実施過程の透明性を評価するための助言を行った。

キーワード

社会基盤、地震災害、耐震性能評価、地盤の震動t構成、常時微動観測

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