令和7年度東串良町津波避難訓練が実施されました

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 令和7年11月8日(土)東串良町において津波避難訓練が実施されました。
 訓練当日、同町の柏原小学校においては、土曜授業の中で避難訓練及び防災講話が実施され、防災講話では、鹿児島地方気象台の茅野真一郎南海トラフ地震防災官が講師を務めました。これは、当センターが本年4月に実施した地域ニーズ調査において同町から要望があり、気象台と連携して実施されたものです。

津波避難訓練では、午前9時に緊急地震速報の訓練放送が流れ、児童たちはすぐに机の下に隠れました。しばらくしてから、揺れが収まったとの想定で児童たちは一旦校庭に集合し、津波警報が発表されたとの想定ですぐに校舎の屋上に避難しました。また、訓練に参加した地域住民も屋上に避難してきました。

屋上では、同校の橋口大士校長から、児童に対し、避難する時には「おかしもち」(押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない、近寄らない)を守ることや、「自分の命は自分で守る」ことを忘れないようにとの話がありました。

避難の様子(児童)
同左(地域住民)
橋口校長の話

 その後、同校の体育館で、「地震・津波から命を守るために~知っておいてほしいこと~」と題して茅野防災官が講話を行い、同校4~6年生の児童46名のほか、地域住民や宮原順町長をはじめ町職員・消防職員、消防団員等多くの方々が参加されました。

 講話では、まず、もしも大きな地震が起きたらどのようなことが起こるのかについて、写真等をもとに説明され、続いて、地震発生のメカニズム等について説明されました。
 次に、緊急地震速報が発令されたら、慌てることなく、まず身の安全を確保することや、そのためにはどうすればよいか日頃から考えておくこと、学校にいたら机の下などに隠れて身を守らなければならないが、その際は机の脚をしっかり持っておくことや、家の外にいたらブロック塀など倒れたり落ちてきたりするものから離れることなどを話されました。
 津波については、まず、その発生のしくみやどうして恐ろしい破壊力が生まれるのかについて説明されました。そして、海岸付近での津波の速さは陸上選手が走る速さと同じ時速36kmであり、見えてからでは逃げられないことや、大きな津波の前に潮が引くとは限らないこと、50cmの津波でも流されてしまうことなどを話されました。
 さらに、津波から逃げるためには、「より高いところ」を目指して逃げることや、津波は繰り返し襲ってくるので、津波警報が出ている間は避難を続けるよう強調され、東日本大震災時の釜石市の小学校の事例を紹介されました。
 南海トラフ地震については、マグニチュード8~9級の地震が30年以内に60~90%の確率で発生するおそれがあることや、東串良町では最大震度6弱(固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある)が想定され、津波の高さは最大9m、1mの津波が到達するまでの時間は最短37分が想定されていると説明されました。
 最後に、「南海トラフ地震臨時情報」について説明され、少し難しいかもしれないが、皆さんの命を守るためにはぜひ知っていてほしい情報であると話されて、茅野防災官の講話は終わりました。

センターとしては、今後とも自治体や鹿児島地方気象台と連携し、防災の取り組みを進めてまいります。

芽野南海トラフ地震防災官の講話
会場の様子
同左

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