令和7年8月18日(月)に、南日本リビング新聞社が主催するワークショップが、鹿児島大学教育学部にて、100名近い応募者の中から選ばれた小学2~6年生の児童22名と保護者15名の皆さんが参加して開催されました。
このワークショップは、当センター兼務教員(地域連携部門長)の黒光貴峰准教授(法文教育学域教育学系)の監修のもと、同社のスタッフのほか、教育学部の学生、鹿児島地方気象台、鹿児島フードコーディネーター「Table of Smile」の方々が講師やスタッフを務めて進められました。
はじめに、鹿児島地方気象台の轟日出男要配慮者対策係長が「地震・津波から命を守るために」と題して、①津波の押し寄せるスピードは速く、津波を見てから逃げても遅いこと、②津波は何回も押し寄せるので、津波注意報が発表されている間は海に近づかないことなどを説明した後、児童が初めて訪れた街のコンビニで買い物中に地震が発生し、時間の経過とともに様々な場面に遭遇した場合、例えば、離れた場所にいる母親から「30分で迎えに行くからそこで待っていなさい」、近所の住民から「ここまで津波が来たことはないから大丈夫」と言われる中で、どう対応するかを考えるグループワークが開催されました。子供たちからは、「母親を来させない」、「スマホで情報を確認する」などの意見が出ました。轟係長からは、「大声で叫びながら率先して逃げる」、「ここで安心と思わず、さらに高い場所に避難する」ことが大事と話していました。



次に、「災害時の手作り食器」として牛乳パックでのスプーンづくりや新聞紙でのお皿づくりに取り組み、続いて、「手軽に作れる防災食」として、鹿児島フードコーディネーター「Table of Smile」の杉水流直子代表取締役の指導のもと、ライフラインが止まっている中で洗い物を出さないような食事づくりに取り組みました。参加者は楽しそうに挑戦し、アイラップで作る簡単オムレツがおいしくできました。



最後に、まとめ指導として、①いざという時に役立つアイテムを入れた「防災ポーチ」づくりや、②緊急時の連絡先などを記載した「まもりんカード」づくりがあり、黒光准教授から、「防災ポーチ」の保管場所に注意するとともに、個人情報が記載された「まもりんカード」の取扱いには十分注意するよう話がありました。
午前10時から午後3時まで続いたワークショップでしたが、子供たちは最後まで真剣に取り組んでいました。参加した皆さんが、この日学んだことを多くの方に伝えてくれることを期待しています。



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