令和7年12月10日(水)に教育学部にて行われた「住居学概論」の授業に、鹿児島大学地域防災教育研究センターが包括連携協定を締結している鹿児島地方気象台から轟日出男要配慮者対策係長はじめ3名をお招きし、教員免許資格取得をめざす学生9名を対象に「大雨防災ワークショップ」を行いました。
冒頭、この授業を担当する法文教育学域教育学系の黒光貴峰教授(本センター地域連携部門長)が、気象台は住民の安心安全のために昼夜を問わず、気象の観測や予報、火山の業務を行っているほか、今回のように防災に関する普及啓発の業務も行っていることを紹介した後、教科の視点で「安全な住まい」について、教育学の視点で「ワークショップの行い方」について学んでほしいとの話がありました。

ワークショップでは、まず、轟係長からレクチャーがあり、「大雨によりどのような災害が起こるのか」について、平成5年に鹿児島市に大きな被害をもたらした「8・6豪雨災害」の映像等を題材とし、河川が氾濫した様子、濁った水での冠水や川のように水が早く流れている道路、多数発生したがけ崩れなどが紹介され、洪水・浸水・土砂災害について学びました。
また、轟係長からは、災害から身を守るためには、①地域の災害リスク(危険度)を知ること、②災害から身を守るための知識を持つことが大事として、ハザードマップの活用を促されたほか、警戒レベルと気象台から発表する防災気象情報や避難情報についても説明があり、災害リスクのある地域に住んでいる場合には警戒レベル4までに避難するよう呼びかけていました。


その後、グループワークが始まり、学生は3グループに分かれて、自分の居住場所は山の近くか、川の近くか、どんな建物に住んでいるか、家族構成はどうなっているかなどの条件設定を行い、ハザードマップで地域の災害リスクを把握しながら、気象台から段階的に発表される防災気象情報に応じて、どのような行動をとるべきか、どのようなルートで避難所に向かうべきかなどについて真剣に討議していました。
そして、グループごとに居住条件や家族構成などを踏まえた防災気象情報に応じた避難行動についての発表が行われ、前日に非常用持ち出し品の準備をしておくことや、防災グッズを身の回りに置いておくこと、改めてハザードマップや避難経路を確認しておくこと、移動が不自由な家族がいる世帯は車で動けるうちに避難しておくことなどの意見が出されました。
轟係長からは、グループワークの振り返りの中で、基本的には市町村から発令される避難情報をもとに避難していただきたいが、自らが危険だと判断した場合には気象台の防災気象情報を参考に自主避難を行ってほしいと訴えました。
そして、災害への心構えとして、①災害は「まさか」ではなく、「いつか」起きるものと思って備えること、②「自分は大丈夫」と思わないこと、③「自分の命は自分で守る」「大切な人の命を守る」という意識を持つことが必要であると強調されました。
また、学生の皆さんに自分のスマートフォンでキキクル(危険度分布)を実際に体験してもらい、さらに、将来学校や自治体等で働く際は、ここで学んだことを思い出して活用してほしいと話されました。

最後に、黒光教授が、ここで学んだことを友達や家族など多くの人に還元し、実際に活用してほしいと結び、ワークショップを終了しました。
センターとしては、今後とも、鹿児島地方気象台と連携し、防災の取組を進めてまいります。

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