鹿児島南特別支援学校PTCA防災セミナー研修会が開催されました

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 令和7年10月14日(火)に鹿児島南特別支援学校においてPTCA防災セミナー研修会が開催され、保護者・教職員合わせて約70名が参加されました。

 今回の研修会は、同校の山下八代美教頭が、去る8月1日に開催された鹿児島県特別支援学校教頭会において、鹿児島大学地域防災教育センターの兼務教員である日隈利香助教(医歯学域医学系)の講義を聴講され、同校の保護者・教職員にもぜひ聴講していただきたいということで、開催されました。

会場の様子

 研修会では、日隈助教が、「特別支援学校における防災対策について」のテーマで講義を行いました。

 まず、世界に占める日本の国土面積の割合はわずか0.29%であるが、世界の中で起こる災害の約20%は日本で発生しており、日本は災害大国であることなどの説明がありました。

 次に、昨年1月の能登半島地震では、社会的弱者の情報が震災1週間後にようやくニュースで取り上げられたことや、本年3月に奥能登の特別支援学校を訪問調査した際、発災後通学路の安全確認や校舎・校庭の危険箇所の確認、避難経路の確認・変更が必要であったこと、知的障がい児への防災教育について、それぞれの子どもたちに理解されたかどうかの判断は教員であっても難しいとの話を伺ったことなどの話がありました。

 そして、南海トラフ巨大地震が発生した場合、鹿児島市では最大津波4m、1m津波到達時間34分と予想されており、わずか30分の間に要配慮者本人とその家族の安全をどう守るのかが大切であることから、内部障がいなど目に見えない障がいは気づかれない可能性があるので相手にわかる工夫をすることや、大規模災害時は助けがすぐに来ないことを想定して準備し、一人でも逃げ切ることが重要であるとの話がありました。

 さらに、災害時の特別支援学校の役割や対応について、福祉避難所の確保・運営ガイドラインや特別支援学校用災害シミュレーションパッケージ、防災セルフチェック、避難及び帰宅困難に対応するための備蓄品一覧などを示しながら、児童生徒の体調により避難時の必要物品や移動手段に変更が生じたり、パニック状態への対応や、環境の変化により排泄・食事が困難になることへの対応が求められることを指摘しました。

 最後に、災害対策先進国イタリアの取り組みを紹介し、また、災害発生時における不審者対策・性被害防止を訴えて、日隈助教の講演は終わりました。

日隈助教の講演

 なお、会場では、去る5月17日に開催された県民防災講演会において日隈助教の講演を聴講された、株式会社志布志フーズ西村博文社長による非常食の展示・試食も行われました。

志布志フーズによる非常食の展示・試食

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