佐藤宏之 – 各教員の防災活動


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佐藤宏之

佐藤宏之

Hiroyuki Sato

法文教育学域教育学系・准教授
専門分野:歴史学(近世日本史)
所属学会:歴史学研究会、歴史科学協議会、日本史研究会、地方史研究協議会など
外部委員:鹿児島歴史資料防災ネットワーク事務局、鹿児島県文化財保護審議会委員、鹿児島県歴史・美術センター黎明館史料編さん委員会委員、鹿児島県史料集刊行委員会委員など


貢献可能な活動

阪神淡路大震災(1995年)を契機に、歴史資料の所在調査と保全活動を行うネットワーク組織が全国各地に発足しました。巨大地震・津波や集中豪雨、台風などの大規模自然災害が発生すると、その被災地では、瓦礫の中から個人や地域にまつわる記録や記憶を伝える資料が丁寧に拾い上げられるなど、個人や地域の歴史資料を守ることの意義が見直されています。歴史資料は、社会構造の大変動による人口減少や大規模災害などにより危機に瀕している地域存続の基盤であり、地域のアイデンティティとして重要です。しかし、地域に残る歴史資料のすべてをまるごと保全したからといって歴史文化が未来に継承されるわけではありません。 人びとの日々の生活において有益なものとして活用できて初めて継承したといえるでしょう。地域の歴史資料を消失・消滅の危機から保全するということは、未来の歴史研究や地域社会のために「未来の歴史資料を保全する」ことにつながります。

過去に、どこで、どのような災害があったのか、そこからどのように復興してきたのか。過去に生きた人びとは、こうした災害に対して、ただ手をこまねいて運命を享受していただけではありません。人びとは危機に直面して、あるいは危機を予見して、さまざまな短期的あるいは長期的な対策を試みており、社会全体が災害に対応した、あるいは災害からの回復力を組み込んだものであったといえます。こうした社会の姿を被災前からの課題を知り、被災直後・被災地だけではない時間と空間の広がりの中においてとらえることで、災害を単に恐れるだけではなく、それを科学的に見る目を養い、そこから得た知識や情報を自分の生活に活かし、防災(被害をなくす)・減災(被害を軽減する)・縮災(被害から早く抜け出す)に役立てるような対応力や行動力を育成します。

活動写真

活動実績例

活動項目 対象者 場所 活動内容
歴史資料保全 市民 姶良市・出水市・いちき串木野市ほか ①歴史資料の所在悉皆調査、②災害時における協力体制の確立、 ③デジタルカメラによる歴史資料の撮影と保全活動を行った。
歴史資料保全 市民 『地域歴史文化継承ガイドブック』 「鹿児島歴史資料防災ネットワーク」(http://kagoshima-shiryounet.seesaa.net/)の「設立の経緯」、「活動の特徴」を紹介した。
災害史研究 市民 著書・論文 地域の残る歴史資料を用いて、気候変動と地域社会の対応について、『自然災害と共に生きる』、「近世種子島の気候変動と地域社会」、「蒲生御仮屋日帳・廻文留にみる気候変動と地域社会」にまとめた。
防災教育 市民 出水市・霧島市 大規模自然災害の発生を想定した文化財レスキューのための災害図上訓練ワークショップやWeb会議システムとオンラインホワイトボードを活用して大規模自然災害時を想定した文化財保全オンラインシミュレーションを実施した。
防災教育 小学生 南種子町 地域にある防災資源を、写真と地図を手がかりに、子どもたち自身が探し当て、「なぜそれが地域防災にとって重要なのか」を考える「防災ナビゲーションウォーク」を実施した。

キーワード

歴史資料保全、災害史研究、防災教育

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