田松裕一　-　各教員の防災活動

貢献可能な活動

歯科的身元確認

鹿児島県歯科医師会、鹿児島県警察、第十管区海上保安本部等の関係機関と連携して身元の不明なご遺体に対して歯科所見による個人識別をおこないます。大規模災害時には歯学部としても被災地の身元確認業務に協力します。また、平時にはセミナーや出前授業を通して、「歯科的身元確認とはどういうものか」などの情報提供や「歯科医院で歯の記録を残しておくことが万が一の時に自分の個人識別に役立つ」ことなどの啓発に関するお話をすることもできます。

避難所等における口腔ケア
(運営委員の立場から歯学部・大学病院歯科診療科の活動を紹介するものであり、田松個人の活動ではありません)

避難所で過ごす被災者の口腔清掃状態の悪化は、特に高齢者では誤嚥性肺炎のリスクを高め命にかかわります。大規模災害時には鹿児島県歯科医師会、鹿児島大学病院、鹿児島大学歯学部の災害協定に基づき、避難所等での口腔ケア（歯の治療、入れ歯の修理、口腔清掃指導など）をおこないます。平時には、「オーラルフレイル（口腔機能低下症）や災害時に注意すべきお口の健康」などの情報提供や啓発セミナーをおこなうことができます。

活動実績例

活動項目	対象者	場所	活動内容
シンポジウム	住民	鹿児島県歯科医師会館	地域住民を対象に「防災シンポジウム－歯科から発信する地域防災と災害対策準備ー」を開催し、大学、歯科医師会、関係機関の防災・災害担当者による歯学部との協力関係や災害時の活動を紹介し、歯学部の防災分野での役割について社会的理解を深めていただくことを企画した。
講演	医師、歯科医師、警察官、海上保安官	鹿児島県医師会館	災害時に連携する関係機関の職員を対象に「第９回死体検案・身元確認業務等研修会」にて「歯学部での法歯学教育と戦没者遺骨収集事業への参加経験」について講演を行った。
指導・助言等	警察鑑識課担当者	鹿大医学部法医解剖室	死因究明をおこなう法医学分野・林教授と協力し、警察から要請を受けた際に歯科所見による個人識別に協力した。
指導・助言等	教諭、養護教諭、栄養教諭	郡元キャンパス	教員免許更新時講習の受講者を対象に「地域防災の最前線」の中で「医療災害」を担当した。

キーワード

災害医療、法歯学、歯科的身元確認、口腔ケア