寺本行芳
Teramoto Yukiyoshi
農水産獣医学域農学系・准教授
専門分野:砂防学、森林防災学
所属学会:砂防学会、日本緑化工学会、日本海岸林学会など
外部委員:鹿児島市防災専門アドバイザリー委員、屋久島世界自然遺産地域高層湿原保全対策検討会委員、熊本県公共事業再評価監視委員会委員
貢献可能な活動
土砂災害発生の仕組みの解明と防災対策
鹿児島県は全国的に土砂災害が多い地域です。この背景として、県土が脆い火山噴出物由来の地質で構成されていることや、豪雨が多いことが挙げられます。土砂災害の原因となる侵食・崩壊・土石流の発生の仕組みや、土砂災害の特性を踏まえた防災対策等について検討を行っています。また、近い将来に予想される桜島の大噴火による複合災害発生の仕組みの解明と影響評価、防災対策等についても検討しています。
森林の防災機能と管理
日本の国土の約70%は、森林によって覆われています。森林は、地表面の侵食防止や斜面崩壊の防止等の防災機能を有しています。森林の持っている防災機能は、森林伐採や再造林が行われたかどうか、森林の成長段階、森林管理が実施されてきたかどうか等によって変化します。国土保全や山地災害防止に資するため、森林の防災機能の評価や災害に強い森林整備の方法を検討しています。
海岸林の防災機能と管理
海岸林はこれまで、飛砂の侵入を防いだり、津波の勢いを弱めたりする機能等を発揮してきました。今後発生する大きな津波に対しても、防災機能を発揮することが期待されています。しかしながら、近年、手入れ不足等による海岸林の防災機能の低下が危惧されています。海岸林の防災機能の評価や防災機能を向上させるための森林管理について検討しています。
活動実績例
活動項目 | 対象者 | 場所 | 活動内容 |
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招待講演等 | 町内会長、役員、自治防災組織会長・役員、市民 | 鴨池公民館、郡山公民館、田上公民館、谷山サザンホール、伊敷公民館、松本支所、城西公民館、吉田公民館 | 鹿児島市地区別防災研修会において、「風水害に備える~地域で取り組む防災活動のヒント~」のタイトルで講演した。 |
特別講演、現地研修会講師 | 防災担当技術者、県・市長防災担当者 | 末吉総合センター、日置市伊集院町健康づくり複合施設「ゆすいん」 | 令和5年度山地防災ヘルパー現地研修会において、「山地災害発生の仕組みと防災対策」のタイトルで特別講演と、治山施設現場における防災に係る注意点や助言を行った。 |
取材対応 | 記者 | 郡山公民館 | 梅雨期の防災に関する注意事項についてコメントした。 |
取材対応 | 記者 | 郡山公民館 | 梅雨期の防災・減災に関して、地域住民が日頃から備えるべきことや注意すべきことについてコメントした。 |
委員会 | 県担当者 | 熊本県庁 | 熊本県公共事業再評価監視委員会委員として、治山・林道・砂防事業などに関する助言や再評価を行った。 |
キーワード
地域防災、土砂災害、砂防、治山、火山、緑化、海岸砂防